マダム大学院生のグローバルな日々

無閑マダムの博士への道

シンガポールでトランジット

日本からケニアに行くにはいろいろなルートがありますが、通常丸2日はかかります。20年近く前はロシアのアエロ・フロートでモスクワ経由、その次にパキスタン航空でバンコク、カラチ経由、エア・インディアでボンベイ(ムンバイ)経由、10年くらい前にはもっぱらアラブ首長国連邦のエミレーツ航空でシンガポール、ドバイ経由でした。ロンドンなどを経由するヨーロッパ便は2倍、3倍の料金だったので使ったことはありません。

エミレーツ航空はエコノミーでも手元の画面で映画やゲームが楽しめ、電話機などもついており快適でした。なかでも、シンガポールのチャンギ空港で8時間のトランジットがあるのですが、レストランやショップなどが充実しており、トランジットの時間が6時間以上あると無料の1時間ツアーを申し込むことができました。バスでクラーク・キーという埠頭に行き、湾内を船で回り、2,3か所の埠頭に寄るだけで、街歩きはできませんが、「陸」に上がるというだけで、長時間のフライトの気分転換になります。

夕方5時過ぎに着いて、6時からのツアーに申し込み、7時過ぎに戻り、それからお店を見たり、お茶を飲んだりして過ごし、それからスポーツクラブに行きます。空港内にプールがあり、シャワーを浴びることができるのです。結局、水着をスーツケースにいれたままだったりして泳ぐ機会はありませんでしたが、350円程度でシャワーを浴びることができるのは助かりました。そのあと、お椀に1杯程度のシンガポールの汁麺を軽くお夜食に食べ、飛行機に戻るのが深夜12時ころ、2時に出発、というパターンでした。

それでも2回ほどこの路線を使うと、やはりシンガポールの街に出たいと思い、ある時、1泊することにしました。シンガポールは旅行したことはあります。空港内のトランジットホテルが満室だったので、インフォメーションで5000円ほどのホテルを予約し、タクシーで。タクシーの運転手さんには漢字のホテル名を見せると、こぎれいなホテルに到着。この値段でこんなにきれいなところに、と感心してチェックインしようとすると、同名の違うホテルと判明。タクシーは行ってしまったので、別のタクシーで移動。すると中国人街のさびれたホテルへ到着。旅行者がこの地域のホテルへ泊まるとは運転手さんも思わなかったのでしょう。トイレの隣にシャワーが仕切りなしにあり、シャワーを浴びたあとはゴムぞうりを履かないとトイレに入れないという状態でした。白いシーツだけの簡素すぎるベッドがぽつんとあるだけ。タクシー代が全部で4000円ほどかかったので、「あとそれだけだせば、もっときれいなホテルに泊まれたのに」と思いましたがあとの祭り。

次の日は朝食は中華の朝粥か、と思いつつ、近所を散歩すると小さいながらもこぎれいなホテルを発見し、トースト、ジャム、コーヒー、紅茶を用意したロビーを発見。朝食はいくらかと聞くと、「タダ」とのこと。ここのホテルの宿泊客でなく、近所のホテルに泊まっているのだと言ってもWelcomeということで、朝ごはんをいただきました。食べているとそのおじいさんのホテルマンが地図を持ってきて説明してくれました。「トーストをもっと食べなさい」などと言われるまま、薄いとはいえトーストを3枚も食べ、親切なおじいさんにお礼を言って、ホテルを出ました。ロビーにはJCB推奨、という日本語のパンフレットが積んであり、いつかここに泊まろう、と思いながらまだ実現していません。宿泊料金もお手頃でした。ホテルの名前はわかるはずです。

そのあとホテルをチェックアウトし、中国人街、インド人街を歩き、オーチャード・ストリート(繁華街)まででて、日系のデパートで涼み、お昼はオリエンタルホテルの伝説のシンガポール・チキンライスを食べました。午後はどう過ごしたか覚えていませんが、当時まだ日本には上陸していなかったスターバックスでアイスコーヒーを飲み、アメリカの会社とは知らなかったので、「シンガポールにはおしゃれなコーヒーショップがあるものだ」と感心したのを覚えています。夜は有名なナイト・サファリに参加し、遊園地の子ども用列車のような乗り物に乗り、動物を見ました。

夜10時ころ空港に戻り、いつものように、シャワー、汁麺と済ませましたが、これからケニアに行くという気はせず、「もう十分冒険したので、日本に帰ってもいいなあ」という気分になっていました。このあとドバイでは5時間ほどトランジットがあり、ドバイからさらに3時間ほど飛行機に乗るのがわかっていたので。


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Author:とらいふる
この秋で大学院博士課程を満期退学。
もう院生ではないので
博論終わったらブログ引っ越します。

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