マダム大学院生のグローバルな日々

無閑マダムの博士への道

解けた中国急須のなぞ

先週、元後輩の中国人の友人がようやく我が家を訪ねてくれました。本当は来日中のお母さんも一緒のはずでしたが、体調不良でキャンセルに。そこで思い出したのが、15年以上前に短期研修で訪れた上海で買った急須に書かれた文字。当時は周りに聞ける人がいませんでした。とりあえず今はあちこちに中国語が分かる知り合いが増えたので、急須をiPadで写しておきましたが、何年も聞くのを忘れていました。
繝輔ぃ繧、繝ォ_2017-01-13_23_04_52_convert_20170121230305

うちで、急須そのものをゆっくり眺めてもらったところ、判読しがたい字があったりしました。が、ようやく、これは「右から左へ読む」ということがわかり、

明月松間照
清泉石上流

であることがわかりました。あとはネットで検索。唐の時代の詩人、王維の「山居秋瞑」の詩の一部であることが判明しました。
「明月松間に照り、清泉石上に流る」ということで、月が松の間を照らし、清い泉が石の上を流れている、という秋の静かな清々しい様子が詠われています。

日本では高校の漢文で漢詩を習うという話をすると、中国では古典の漢詩はほとんどやらないので、日本人のほうが知っているかも、という話になりました。最も彼女は高校までは韓国語で勉強し、大学で初めて中国語で勉強したということもありますが、漢民族の中国人も同様のようです。

夜、家の者が帰ってきたときにナゾが解けるか、急須を見せたところ、「五言絶句の漢詩でしょ?」とものの3分ほどでナゾが解けてしまいました。この急須はしまいこんであって見せたことがなかったので。

この急須を買った時のことです。上海の豫園の近くのお土産物屋さんのビルに2時間ほど足止めされ、ガイドさんからは「外は危ないのでこの中だけで買い物して下さい」と言われました。中国茶やいろいろなものはすべて高く、15分ほどで飽きてしまったので、ひそかに一人で外へ出て、地元の人が買い物をする通りまででて、100円くらいでお茶を買い、さらに急須が無造作に山積みになっていたところ、これがあり、当時10元か20元くらい(30円くらいでしょうか)大喜びで買って、ほかの人たちのところへ戻ったのです。
観光客用のお土産物屋さんでお茶は2,000円くらい、急須は3,000円から5,000円くらいだったような気がします。

取っ手や注ぎ口は竹を模してあり、「竹里館」でおなじみの詩人の詩が書かれていて、本当に良い買い物をしました。謎が解けた今、中国茶を入れて飲んでいます。



スポンサーサイト

テーマ:漢文 - ジャンル:学問・文化・芸術

*** COMMENT ***

コメントの投稿

管理人にだけ読んでもらう

最新トラックバック
プロフィール

とらいふる

Author:とらいふる
この秋で大学院博士課程を満期退学。
もう院生ではないので
博論終わったらブログ引っ越します。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
フリーエリア

free counters