マダム大学院生のグローバルな日々

無閑マダムの博士への道

Out of Africa

「愛と悲しみの果て」の映画とその原作となったOut of Africa「アフリカの日々」のことを書きました。カマンテの話はLonging for Darkness--Kamante's Tales from Out of Africa (1974)という本で冒険家、日記作家のピーター・ビアードが編集をしています。ナイロビの書店で買って日本へ持って帰った非常に重い本ですが、出版はアメリカ、そしてなんと日本で印刷されています。この本は「闇への憧れ―もうひとつの『アフリカの日々』」というタイトルで日本語訳もありますが、絶版のようです。「カレン・ブリクセンの料理番カマンテの描いた絵を中心に構成された本」と紹介されています。カマンテは水彩画など絵の才能もあったようで、たくさんの絵を残しています。この本はカマンテがカレンが教えた学校で学んでインスパイアされ、スワヒリ語で書いた日記調の文章をカマンテの息子が英語に直し、手書き文章と写真、絵とともに編集されています。カレンの恋人デニス・フィンチハットンや夫のブロル、弟のトーマスの写真などが載っています。

ピーター・ビアードについては、数年前に亡くなられた漫画家の中尊寺ゆつこさん著の「アフリカン・ネイバーズ」(2002)の「アフリカのセレブリティーたち」のコーナーで紹介されています。NY生まれでケニアに移住し、その後NYで出版・芸術活動などを行ったそうです。いわゆる「セレブ」との交流が深く、カマンテの話の本のあとがきにジャクリーヌ・オナシス夫人(元ケネディ大統領夫人)の言葉がこれもまた手書きで載っています。

Out of Africaの原書はペンギン・ブックスに入っています。日本語訳は晶文社から「アフリカの日々」(1981)として出ていますが、これも絶版のようです。訳者の解説が詳しいので、10数年前でも古本で手に入れました。

ちなみにKuki Gallmanというケニアの女性作家(イタリア人)のI Dreamed of Africaという本は「現代のOut of Africa」と言われ、10年ほど前にキム・ベイシンガー主演で映画化されました。この本も日本語訳があります。「アフリカを夢見て」という題です。クキさんはやはりカレンと同じようにヨーロッパからケニアに移住し、夫や息子との死別など悲劇に見舞われますが、一人娘と力強く生きていくという実話です。現在もクキさんはケニアに在住で、アフリカ動物の保護団体を設立して活動中です。http://www.gallmannkenya.org/

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テーマ:歴史 - ジャンル:学問・文化・芸術

*** COMMENT ***

カマンテとルル

貴重な情報をありがとうございます。こんな本が存在するなんて、思っても見ませんでした。「アフリカの日々」の中では、『カマンテとルル』の章がとても好きでしたし、カマンテの西洋との関わり方、最初はおびえながら、その後は信頼する人とその背景にあるものを全て受け入れようとするその姿勢がとても感銘深かったです。
古書として、ネットで購入も可能みたいなので、ぜひ購入して読んでみたいと思います。久しぶりに「アフリカの日々」を戸棚から取り出して読みましたが、何度読んでも夢中になれる本ですね。

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とらいふる

Author:とらいふる
長~い職務経験をへて、現在、大学院博士課程に在籍中 (教育学)。

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