マダム大学院生のグローバルな日々

無閑マダムの博士への道

「沈まぬ太陽」と異文化間教育

 昨日は長距離遠征で、60分、30分、20分それぞれ違う電車に乗ったので本を2冊持って行きました。1冊はThird Culture Kidsという異文化間教育関係の洋書、もう一冊は「沈まぬ太陽」のアフリカ編(1)です。異文化間教育というのは外国人児童生徒の教育、日本人の海外帰国子女教育を含みます。久しぶりに「沈まぬ太陽」を読み返してみて、山崎豊子さんの描写力に舌を巻くとともに、主人公の息子と娘のカラチとテヘランでの教育について考えました。
 今でこそ、日本人学校は世界各地にありますが、20数年前はそれがない地域もあり、そのため単身赴任をせざるを得ない家庭があったり、子どもを連れて行っても現地校かインターナショナル・スクールに入れるしかなかったことがわかります。主人公の子どもは小説の中では現地校の見学をしてから入学したところ、文房具を現地の子どもに盗られ、日本人学校ができるまでしばらく自宅学習をしたことが描かれています。2人の子どもは帰国してからもさまざまな苦労をしますが、息子さんのほうはお父さんと同じ大学に入ったようで、めげることなく勉強をしたのでしょうか。 映画でも、テヘランの自宅で勉強をするところが描かれており、印象的なシーンでした。
 両親がケニアに住んでいたころ、同じフラットに日本人があと2軒住んでいて、(そのほかはアメリカ人とイギリス人でした)、インターの幼稚園に通う女の子と、日本人学校の小学校に通うお兄ちゃんが階下に住んでいました。「現地の(黒人の、使用人の)子とは遊んじゃいけません」というような親もいましたが、そのうちのお母さんはおおらかな方で、2人の子どもはいつも広い庭で使用人の子ども4,5人と輪になって手をつないで遊んでいました。その一家が帰国後、お兄ちゃんの方は小学校のかけっこで、いつも裸足になってしまい「アフリカ帰りの子」と笑われていたそうです。そのお兄ちゃんがわんぱくなだけで、日本人学校では裸足で走っているわけではなかったと思います。そういう偏見って、多いのですよね。
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この秋で大学院博士課程を満期退学。
もう院生ではないので
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