マダム大学院生のグローバルな日々

無閑マダムの博士への道

社会統合政策と多文化共生

昨日はヨーロッパ、アジアと日本の多文化共生と外国人定住者の歴史と現在の課題などについてのシンポジウムに出席しました。ヨーロッパでは外国人受け入れを「政策なし」「短期労働者」「同化政策」「多文化共生」「異文化間共生」という5つの政策の段階を踏んできたということです。日本でも植民地時代の同化政策の歴史を経ており、現在は短期・長期労働者の問題に直面し、多文化共生への道を模索している段階です。ヨーロッパでは異文化間共生というさらにポジティブにバージョンアップした段階を目指しています。

共生のためには人権意識の向上、差別意識の克服などが言われていますが、偏見や固定観念から自由になることは難しいことです。目に見える差別が法律上禁止されているイギリスのような国は存在しますが、日本ではまだ「法律上禁止」ではありません。目に見えない差別や、潜在意識まで統制はできません。これについてはまた、別の機会に述べます。

東アジアの例ということで、シンガポール、台湾、韓国の事例発表がありました。シンガポールはもともと多文化の国であり、多文化化が奨励されている国です。台湾では「結婚移民」ということで、女性の困難な状況に触れていました。韓国は2004年から移民政策に大きな変化があり、移民を受け入れ、共存していこうという多文化化政策に変換してきているとのことです。

また、香港、台湾、シンガポールの順に外国人労働者に占める家事労働従業者の割合が高い国、ということで、これらの国は専門職の女性の社会進出の割合が高いそうです。うらやましい。伯父が昔、香港に住んでいる時、「アマ」とよばれる住み込みの家政婦さんがいて、日本食を出してくれたことを思い出します。インドネシアのジャカルタに住んでいた友人の所にもメードさんはいて、友人はインドネシア語で指示を出していました。ケニアの家では週2回、掃除と洗濯、食事の後片付けのためにメードさんに来てもらっていました。料理は頼んでいませんでしたが、カランガという野菜と肉のシチューを暇な日に作ってくれたことがあります。私の知っている例では、当該国にとって外国人のメードというわけではありませんでしたが、自分の国に家事労働従業者のなり手がいない場合は、外国人労働者に手伝ってもらうというのは政策的に悪いことではないと思います。ただ、メードの虐待などがある国がある、というのが国際ニュースを賑わしたことがあり、使用人を人間として扱わない国があるということは問題です。

いずれにしても私のテーマは、こうして仕事や結婚で日本に来た外国人の子どもの教育を「どげんかせんといかん」とすることです。




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Author:とらいふる
長~い職務経験をへて、現在、大学院博士課程に在籍中 (教育学)。

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