マダム大学院生のグローバルな日々

無閑マダムの博士への道

「チョコレート工場」でないロアルド・ダール

白塗りのジョニー・デップ主演の「チャーリーとチョコレート工場」(2005)が封切られたとき、以前見たジーン・ワイルダー主演の「夢のチョコレート工場」(1971)と見比べてみました。もともとはロアルド・ダールの児童小説「チョコレート工場の秘密」が原作でした。旧作ではわがままな子どもが姿を消し、「悪いことをするとああなっちゃうよ」というような教訓が衝撃的で、現代版では姿を消した子どもはチョコレート工場を出た時にはみんないたので「甘っちょろいなあ」という印象でした。

さて、研究テーマの中間発表も何とか無事終わったのもつかの間、プロジェクト申請の締め切りが間もなくなので、夜7時から3時間も話し合ったりという日があり、さらに別の授業の発表準備をそろそろしなければ...といろいろあります。さらにまた、仕事も入りました。

そんな中でも、スカパーのミステリー・チャンネルでロアルド・ダールの「予期せぬ出来事」という短編ドラマを見つけ、せっせと録画してみています。児童小説でもブラック・ユーモアや独特の不気味さがありましたが、大人向けの小説ではさらに味付けが濃いです。

私がはじめてダールの小説に出会ったのは大学2年の頃、軽井沢のある会社の保養施設で1週間弱アルバイトしていた時にアルバイト仲間の女子大生にKiss, Kissというペーパーバックをもらったのがきっかけです。その時のアルバイトは私を含めて4人。1人が短大の家政科、私を含めたあとの3人は大学は違いましたが、3人とも英文科の大学生でした。ダールの小説をくれた女の子は家の方針で学費を自分で出すように言われているということで、2か月そこでアルバイトをしていました。3,4日しかいなかった私は彼女の自立ぶりがまぶしかったものです。

朝6時に起きて掃除と朝食配膳、片付け、掃除が終わるとあとはまかないの昼食づくり。家政科の女の子がホワイトソースから手作りして作ってくれたクリーム・コロッケがおいしかったこと。彼女だけ、ボーイフレンドがいて、大人に見えました。午後は夕食準備まで自由時間ですが、8月なのに毎日冷たい雨が降り、ストーブを焚いている状態で、しかも徒歩では観光地まで行かれませんでした。当時は携帯もパソコンもなく、山ごもり状態で、本当に2か月も居た彼女はしっかりしていたなあと思います。

まだペーパーバックを娯楽とはしていなかった頃でしたが、読み始めるとすっかりはまってしまいました。今回のスカパーは1979年の放映ということで、ダール本人が30分ずつの番組の冒頭に簡単な紹介とそれにまつわる執筆エピソードなどを話していて、私にとってはお宝です。



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Author:とらいふる
長~い職務経験をへて、現在、大学院博士課程に在籍中 (教育学)。

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