マダム大学院生のグローバルな日々

無閑マダムの博士への道

読書メモ:「<ハーフ>とは誰か」

少女マンガの世界では「フランス人の父と日本人の母」とかいうヒロインが出ていて、少年少女の憧れを掻き立てていたのですが、この本を読むと、それが膨大な数だということがわかります。
〈ハーフ〉とは誰か: 人種混淆・メディア表象・交渉実践〈ハーフ〉とは誰か: 人種混淆・メディア表象・交渉実践
(2014/02/16)
岩渕 功一

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150ページから読むと、その数は120冊を超えています。

この本の第5章「少女マンガにおける<ハーフ>キャラクターの表象」(田中東子 担当)です。少女漫画のハーフのヒロインのほとんどが欧米系の父または母、なのですが、例外としては「東アジアの王族の父」というのがありました。

そもそも日本人と外国人との結婚から生まれた子どもの呼称には歴史があります。偏見に満ちたものから、脱偏見へ。でもちょっと違和感が...というものまで。

ハーフ ⇒ ダブル  混血児 ⇒ 国際児     学術的には「国際児」をよく見かけます。

さらに、人種 ⇒ エスニシティー となります。

「ハーフ」を「ダブル」とすることが彼らのエンパワメントになるから、というのが理由だそうですが。どうなんでしょう。

戦後の50年代頃は不幸なヒロインのドラマチックな設定として出てきていて、近年になると「美しい容姿」や華やかな国際性などが浮き彫りにされてきているとのことです。

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日系人のドラマ

昨日で「99年の愛」5日連続で見ました。日系人の苦労が、生活レベルで表現されていて、「拷問」というわけではないが不自由で不快な生活、というのがわかりました。たとえば、母親と成人した息子二人、長男の婚約者ともいえる女性の4人で8人部屋に収容され、婚約者からみたら家族同然とはいえ、ちょっと微妙な状況なのに、初対面の庭師の父子と同じ部屋で暮らすことになり、「勘弁して」!という状況とか。砂漠のど真ん中に建てられた収容所ではドアを閉めていても砂埃が入るとか。

橋田さんのドラマでは5年前に「ハツとハル」という日系ブラジル人のドラマがありましたね。ブラジルとアメリカでは別の苦労や差別があったようで、ブラジルではそれまでアフリカの奴隷を使っていたので日系人を奴隷扱いした、などと聞きました。ただ、大学まで授業料が無料だったので教育をうけることができ、日系人の地位が高まったそうです。

山崎豊子さんの小説「二つの祖国」をもとにしたNHKドラマ、「山河燃ゆ」をスカパーで3年くらい前に見ました。松本幸四郎、沢田研二、島田陽子(当時の芸名)、多岐川裕美、など華やかな俳優陣がアメリカの日系2世を演じています。交換船で帰国した主人公の恋人が広島で被爆して亡くなるという話がありましたが、「99年の愛」でも、主人公夫妻の長女が日本に帰国し、広島で被爆して亡くなるという話が描かれています。

「山河燃ゆ」は戦後、極東裁判の通訳をした松本幸四郎の役など、どちらかというとエリート層の物語で、沢田研二の演じた気障な将校が印象的で、一般庶民の苦労、というよりはエリート一家の苦悩という印象でした。

「99年の愛」は「写真花嫁」から始まった日系人の家族が苦労して農場を経営するまでになり、戦争での家族離散、息子の戦死、父親の自決、そして戦後60年たって、日本で育った次女である末娘と、アメリカに残った4世までの家族との再会が描かれていて、壮大なドラマでした。

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「給食当番」

給食当番
今日のお昼は新御徒町の駅のそばの「給食当番」で。本当は韓国料理店で冷麺でも食べようと思っていたのですが。駅の案内を見ると、目に入ったので行ってみました。近くにくると、かつての白い帽子と割烹着ならぬ、ピンクの帽子とピンクの割烹着のお姉さんが入口に何か貼っています。もしかして、メイド喫茶の給食版?

メニューは1年生から6年生までのコッペパンなどがついた懐かしの給食。私は定食の「食べるラー油を使ったチャーハンと野菜スープ」というのにしてみました。どうやら定食は懐かしの味とは違うようです。ただ、スープはかすかに昔の記憶にあるような味でした。

ディズニー映画「レミーのおいしいレストラン」の中で、厳しい料理評論家が、ねずみのレミーが作ったラタトゥイユを一口食べた途端に「おかあさん、ただいま」と言っていたころの少年時代に記憶がワープする、という場面がありました。それをちょっぴり期待したのですが。

今日のワークショップは「在日外国人が感じた多文化共生」ということで、奇しくも、講師の友人の外国人が子どもの頃、日本の学校で初めて「給食当番」をしたとき、何をしたらよいかわからず、「クラスのみんなは7歳、あなたはゼロ歳です」と言われて悔しい思いをしたことがエピソードとして紹介されました。

夜は2年前にアメリカに帰国した元同僚が日本に出張で来ているので、急遽、昔の仲間があつまり、日本人5人、外国人(アメリカ、フランス)10人ほどで、沖縄料理。ここはもとはイタリアンのお店で沖縄料理に変わってから初めてきました。

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「ダーリン は/も 外国人」

昨日は午後は「多文化共生、ダーリンも外国人」という講義・ワークショップに参加しました。日本での多文化共生が進むと、「クラスメートも外国人」「隣人も外国人」そして「ダーリンも外国人」などなど、となるそうです。

ワークショップの中で4人ひと組で「雑」で始まる言葉、熟語などを20個くらい2分で作ってください、ということで挑戦しました。私たちのグループはやっとのことで16個。結局20個もできたグループはありませんでした。

私たちのグループは、雑学、雑誌、複雑、雑草、混雑、雑多、雑貨、雑然、煩雑、雑駁、雑穀、雑種、雑談、乱雑、雑念、雑踏でした。他のグループからは雑煮、雑巾、雑木林、雑技、雑費、雑魚寝、雑賀などがでました。

先生はこともなげに、「ロシア人のあるグループでは60個行きましたよ。」とのこと。しかも、ロシア人はたとえば「雑」は986番ですね、などと漢字にすべて番号を振って覚えているとのことで、おそらく特殊な任務の人たちなのかもしれませんね。または外国語だと力が入って覚えているのかも。

夜はレンタルDVDでたまたま「ダーリンは外国人」を借りていたので見ました。主人公のカップルのアメリカ人男性は日本語が堪能。「ぶん殴る」の「ぶん」てどういう意味?などと、日本人が答えられないような質問が飛び出します。

そもそも「男女」はそれぞれ「異文化」で結婚は日本人同士だろうとなんだろうと、結局は「相手の文化」を認め合うことなんだなあ、とほのぼのとした気分で見ました。もうちょっと本来の「異文化」衝突が描かれているのかな、と期待してはいたのですが。

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つかこうへいさん「いつかこうへい」な世の中に

昨日は課題のため、ほぼ1日Special education needs of second language studentsを読んでいました。修士の時の課題図書で、当時の課題の部分しか読んでいなくて、今夜締め切りの課題にぴったりの章を見つけたのです。この理論を実践にどのように応用するかを考えて書き、先程、課題をメールで送ったのでちょっと一休み。

つかこうへいさんの訃報を昨日、知りました。そんなに著書など、よく知っているわけではありませんが。5,6年前、職場で講演会があり、つかさんの講演を聞いたことがあります。演劇関係の仕事をしたことのある当時の同僚が演劇つながりでつかさんの知人で、無理をお願いして来ていただいたと聞きました。講演の題目としては「在日」をテーマにお願いしたそうです。

とても気分よくお話をされて、1時間半楽しく聞くことができました。ちょっと毒のある話もたっぷり。

個人的には、「蒲田行進曲」の映画が心に残っています。かつて「蒲田行進曲」の映画のチケットをなぜか別れた彼からもらい、「僕の知っている人と見てね。」と言われたので、高校時代の友人と一緒に行きました。その後、TVで放送があるとみていましたが、松坂慶子さん、風間杜夫さん、平田満さんの演技が印象的でした。

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この秋で大学院博士課程を満期退学。
もう院生ではないので
博論終わったらブログ引っ越します。

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