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マダム大学院生のグローバルな日々

無閑マダムの博士への道

11歳の少女小説「エルシー・ローレンスの少女時代」

2,3日前に夫が私の小中高の卒業アルバムを見たいと突然言い出したので押入れから引っ張り出しました。そしてその箱の底には引っ越しごとに中身を確認したものの読むことはなかった小学校時代の夏休みの宿題(読書感想文、理科の観察、社会科課題研究など)や中学高校時代の作文がありました。その中で、何とイラスト入りの少女小説を発見。「おもな登場人物」とイラスト入りで登場人物の性格を説明、目次も入り、大学ノート一冊にびっしり書かれていました。主人公はエルシー・キャロル・ルイザ・ローレンスという長い名前で両親と弟の4人家族と言うのはまったく自分自身のことでした。当時の家庭の悩みなど「私小説風」につづっています。もうひとつはキャロリーヌという少女が主人公でで両親と弟妹がいて、ピアノが天才的にうまいということで、これは当時の自分の願望が反映された「空想小説」になっています。妹がほしい、ピアノがうまくなりたい、という子どもらしい願望です。

小学校時代、オルコットやモンゴメリのなどのアメリカの少女小説の翻訳を読みふけっていたので、そのコピーのような感じでしたが、「フランスに頻繁に出張する父を持つアメリカの少女」という設定なのに実際書いてあるのは「日本の小学生の生活」そのものでした。当時、父がオーストラリアに出張していた時期だったようで、主人公の妹の名前はオーストラリアの都市の「アデレード」でした。ただ、弟の名がジョセフ・マイケル・ローレンスで、母親が「JML!やめなさい」などというセリフが描かれていて、すっかりアメリカ少女小説の文体コピーはできていたのに我ながら驚いています。

これまで誰にも見せたことはなく、夫が大うけしながら読んでいたのが恥ずかしかったのですが、「小学生時代の写真の顔を思い浮かべて、どんな感じで話の筋を考えたのかと思うとかわいいね」といわれてさらに照れくさかったのです。

それにしても、文章はともかく、絵を描くことがこんなに好きだったとは自分でも驚きました。

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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

*** COMMENT ***

少女時代の読書

はじめまして。
私にとって、オルコットやモンゴメリは、初めての異文化体験だったと思います。
異文化の中での教育問題等、とても興味ある分野で一気に読ませて頂きました。
コーヒーは私も常々、酸味の無いアフリカのコーヒーの方がおいしいと思っていましたが、日本では逆みたいですね。
また、立ち寄らせてくださいね。

Re: 少女時代の読書

Terrieさん

お読みくださってありがとうございます。毎日のようにテーマが変わって読みづらいかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

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とらいふる

Author:とらいふる
この秋で大学院博士課程を満期退学。
もう院生ではないので
博論終わったらブログ引っ越します。

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